■東洋経済4/6号

人はなぜ間違うのかという「ファクトフルネス」の特集でした。

人間の脳には事実を正しく理解することを妨げる機能があります。
これによりビジネスで愚かな決定をし、金銭的に損をしてしまうことも多くあります。
しかし事実に基づき多面的に考えることで、事実を正しく理解し判断をすることができます。
そのために有効なツールのひとつが統計の素養です。

東洋経済は、経済誌ながらも広く社会に対する問題意識を投げかけるような教養ともいえる記事が多く、今回の特集も読み応えがありました。
日本では統計不正問題が騒がれており、他方でビッグデータの活用の必要性がとみに増しています。
事実を正しく理解するためには、他人の言をそのまま鵜呑みにするのではなく、偏見なくデータを検討することがビジネスに限らず重要であることを意識させられました。


■ダイヤモンド4/6号

第4次ベンチャーブーム「スタートアップ4.0」特集です。

メルカリに代表されるような今のベンチャーブームの要因を3つの環境変化に分析しています。
「カネ」つまりスタートアップ企業への大企業の投資の加熱。
「ヒト」つまりエンジェル投資家の増加やメガベンチャーからの有能な人材の継承。
最近メジャーになっているスタートアップという言葉に象徴されるようなベンチャー「マインド」の変化です。

ダイヤモンドの特集は毎回目を引きますが、私にはわかったようなわからないような感じですが、本誌には「スタートアップ」「ユニコーン」「レガシー企業」「ベンチャーイグジット」と話題のキーワードで記事を作る着眼点の早さや掴みの力があります。


後編は、エコノミスト4/9号とプレジデント4/15号を斜め読みします。