「横浜M&Aエキスパート」は、弁護士、税理士を中心に士業が集まるM&Aのプロ集団。
この「M&A」という単語は、15年位前から、よく聞くようになりました。
なんの略語かお判りでしょうか。
M&Aは、Merger and Acquisitionの略。通常、「買収と合併」と訳されますが、直訳すると「連結と獲得」くらいでしょうか。知ってるつもりで知らない略語。「それなんですか」とは、なかなか言いにくいものです。アルファベットの略語は、意味の類推するのも難しいので、どこかで聞いておかないと、どんどん話題についていけなくなります。
例えば、M&Aの初期のころに締結される秘密保持契約は、CAと略する人もいますが、NDAと略する人もいます。
「では、M&Aを進める前に、まずCAを締結しましょう」
「CAってなんですか?」
「NDAのことですよ」
「あー」
なにが「あー」なのかわかりませんが、CAは、Confidencial Agreementの略。まさに秘密契約という意味ですね。一方、NDAは、Non-disclosure Agreementの略。こちらは、非開示契約といった感じでしょうか。意味するところは同じです。M&Aを進めるにあたって、相手方から受領する情報を他者に漏洩しないことを約束する契約となります。特に売り手の情報は、決算書、株主構成などを含む機密性の高い情報ですから、取り扱いに注意が必要なのです。
ちなみに、同じ略語でも、日本語の略語は、意味を類推することも、ある程度は可能ですよね。例えば弁護士の業界で「最判」といえば、「最高裁判所の判例」のこと。まず、最高裁判所を「最高裁」と略し、「最高裁判例」という言葉が出来上がり、それを略したのが「最判」です。「原付」並みに大胆な略語ですが、漢字であれば、覚えやすいし、思い出しやすいですよね。